昨晩の米国市場は反落。FRB当局者の2名から、テーパリング開始についてタカ派なコメントが出たことがキッカケとなった。発言したカプランやブラードは、元々今回のテーパリングについてはタカ派の発言であったので、サプライズではないが、もう少しデルタ株についての配慮の効いた発言を株式市場は期待していたのかもしれない。今晩のジャクソンホールでのパウエル議長の講演に向けて、前日まではほぼ無警戒？に市場は上がっていたがようやくやや警戒された模様。一方で金利はほぼ変わらず。金利は逆に今週前半にジャクソンホールを警戒して大きく上がっていたので、昨晩の当局者による発言に改めて反応することはなかった。

さて、こういうどう動くかわからない相場のときは、賢人たちのポートフォリオがどうなっているのか見てみよう、ということでまずバフェット（バークシャー・ハザウェイ）のポートフォリオから。
[https://www.cnbc.com/berkshire-hathaway-portfolio/](https://www.cnbc.com/berkshire-hathaway-portfolio/)

現在、というよりかは6月末時点のポートフォリオではあるが、引き続きアップルは売却せずに持ち続けており、その後にバンカメやアメックスが続いている。コロナ禍以降、バフェットは株式を売り続けており、特に金融株はゴールドマンやJPモルガンなど全て売却して圧縮している。コカ・コーラやクラフトなど、バフェット銘柄はそのまま健在。

次にビル・ゲイツ（の財団）。と聞くと投資家のイメージはないが、実はバフェット株でポートフォリオの50％を占めるほどで、当然バフェットと親密に投資の意見交換をしていると考えられ、バフェットの次の一手を最もよく知る1人と思われる。
[https://www.dataroma.com/m/holdings.php?m=GFT](https://www.dataroma.com/m/holdings.php?m=GFT)

銘柄みるとインフラ投資計画で恩恵を受けそうな、通信インフラ、道路インフラ、環境インフラを担う企業が上位を占める。バイデンとも親密なだけに法案が通過して恩恵を受けそうな業界を狙い撃ちしている印象。そして最も興味深いのは、元々一番保有しているバークシャー・ハザウェイをさらに買いまししている事。バフェットはコロナ以降、基本的に売りを継続していて投資活動は最小限に回っているが、そろそろ動き出すことを示唆しているのか。テーパリングによる下落を待っているのか、Youtube動画で議論したいと思う。

【2021.08.27】悩んだときは賢人達のポートフォリオを見てみる