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米国市場ではS&P500初めて4,000を突破。昨晩発表された3月ISM製造業景況指数は64.7(市場予想61.5)となり、2月60.8から予想以上に上昇。50ポイントを超えれば景気改善、下回れば景気悪化とみる指標だが、この64.7という値は1983年来で最高である。ただ市場予想の61.5からしてかなりの改善はすでに想定されており、予想・実績ともにある意味で異常値。その状況において、実績が予想を上振れしたことがどれだけ意味があるのか?というツッコミを感じつつも、きっちりポジティブに反応したことから、米国市場の持つ素直さは引き続き健在だなという感想。 一方で、その後発表された新規失業保険申請件数が71.9万件(市場予想68万件)と前週から悪化。その影響で長期金利が1.75%⇒1.68%と低下した。一時的なものとして受け止められているが、今晩の雇用統計の数字が気になるところ。 本日の日本も全体は米国の強さを受けて好調だろう。ただし過去2か月買われてきたバリュー系銘柄から、再びグロース系銘柄にシフトする動きが見られるかもしれない。要因としては2つ。1つは日本だと大阪を中心に再び時短要請など「コロナ回復ストーリー」がやや遠のいていること。もう1つは、金利上昇と株高のセットの中で強さを発揮してきたバリュー株、弱かったグロース株だが、昨晩起きた金利低下と株高のセットは、この逆回転を彷彿とさせる
主要市場の動き - ダウ 32,981.55 (-0.26%) - S&P 3,972.89 (+0.36%) - NASDAQ 13,246.87 (+1.54%) - FTSE 6,713.63 (-0.86%) - 米国10年金利 1.74% (+0.038) - 原油 59.43 (-1.85%) 注目すべきヘッドライン - 米市場引け後にバイデン大統領が220兆円のインフラ投資計画を発表。法人税増税等によって財源を確保する予定。発表前に国内のITインフラ投資への期待から大型テック株が上昇しナスダックが3日ぶり反発。 - 1兆円の米企業買収を発表した日立製作所はDXへのシフトを急ぐ。買収金額は「妥当」と主張。 - 3月のADP民間雇用指数は51.7万人増と、6か月ぶりの大幅な伸び。金曜日に発表予定の雇用統計はの期待が高まる。金曜日の米国市場は祝日のため休場。 - SECがアルケゴスキャピタルを巡る審査を開始すると発表。 - ゴールドマン・サックスは近く、富裕層顧客向けにビットコインをはじめとした暗号資産への投資サービスを提供すると発表。 最後に一言 足元、好材料への反応が鈍っているマーケットが大胆な米国インフラ投資計画にどう反応するか気になるところ。財源となるはずの法人税増税(21%→28%、海外子会社税率は13%→21%)は一部予想によってS&PのEPSを7%押し下げる見