
　6月13日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　ＪＥＨ <5889> [東証Ｓ]　　★2-4月期(1Q)最終は5倍増益で着地
　◆25年1月期第1四半期(2-4月)の連結最終利益は前年同期比5.0倍の7.3億円に急拡大して着地。コロナ禍からの経済活動の正常化やインバウンド需要の拡大を追い風に、金子眼鏡、フォーナインズともに店舗販売が好調だった。フレームの値上げ効果なども収益を押し上げた。

　アイケイケイ <2198> [東証Ｐ]　　★上期経常は3.2倍増益で上振れ着地
　◆24年10月期上期(23年11月-24年4月)の連結経常利益は前年同期比3.2倍の9.7億円に急拡大し、従来予想の5.8億円を上回って着地。主力の婚礼事業で挙式・披露宴の施行単価が上昇したことに加え、人件費、修繕費、水道光熱費が想定を下回ったことが上振れの要因となった。

　アールプラン <2983> [東証Ｇ]　　★2-4月期(1Q)経常は黒字浮上で着地
　◆25年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常損益は1億9900万円の黒字(前年同期は2600万円の赤字)に浮上して着地。前期の好調な受注を背景に、注文住宅と分譲住宅の販売棟数が増加したことが寄与。販売価格の適正化が進み、粗利率が改善したことも大幅増益につながった。
　　上期計画の2億円に対する進捗率は99.5％に達しており、業績上振れが期待される。

　ラクーンＨＤ <3031> [東証Ｐ]　　★今期経常は2.3倍増で2期ぶり最高益、6円増配へ
　◆24年4月期の連結経常利益は前の期比56.3％減の5.3億円に落ち込んだものの、続く25年4月期は前期比2.3倍の12.5億円にV字回復し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は「スーパーデリバリー」を主力とするEC事業で前期に実施した料金体系変更による顧客増加効果が継続するほか、広告宣伝費と販売即品費の大幅削減を計画する。
　　併せて、今期の年間配当は前期比6円増の20円に増配する方針とした。
　　また、事業領域の選択と集中を行い、家賃債務保証事業のラクーンレントをイントラスト <7191> に売却する方針を固めた。

　ＧＡテクノ <3491> [東証Ｇ]　　★上期最終は2.5倍増益で着地
　◆24年10月期上期(23年11月-24年4月)の連結最終利益は前年同期比2.5倍の9.2億円に急拡大して着地。主力の不動産投資プラットフォーム「RENOSY」の会員、成約件数がともに増加したほか、手数料率改善施策などで採算も向上したことが寄与。バーティカルSaaSのネットワーク効果やM&AなどでITANDI事業の収益が拡大したことも大幅増益に貢献した。
　　併せて、26年10月期に事業利益100億円(23年10月期実績は21億円)を目指す中期経営計画を策定。

　スマレジ <4431> [東証Ｇ]　　★今期経常は20％増で3期連続最高益更新へ
　◆24年4月期の経常利益(非連結)は前の期比89.3％増の16.9億円に拡大して着地。続く25年4月期も前期比19.9％増の20.3億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はクラウド型POSサービス「スマレジ」の新規契約件数が伸びるほか、タイムカードや決済サービスのクロスセルによって顧客単価も拡大し、27.5％の大幅増収を見込む。

　丹青社 <9743> [東証Ｐ]　　★2-4月期(1Q)経常は89％増益で着地
　◆25年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は前年同期比88.8％増の15.4億円に拡大して着地。企業の販促投資などが持ち直す中、オフィス、ホテル、ショールーム、飲食店などの需要を取り込んだほか、収益性を重視した受注活動を進めたことも大幅増益につながった。
　　上期計画の19.5億円に対する進捗率は79.0％に達しており、業績上振れが期待される。

株探ニュース

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