
　少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ＳＢＩ証券と楽天証券のネット証券大手2社が株式の売買手数料無料化を打ち出すなど、投資家は手数料を気にせずに売買することが可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、業績低迷が続いている企業も数多くあることには注意が必要だ。

　東証プライム上場企業では283銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、投下した資本に対し企業がどれだけの利益を上げられるのかという観点からROE(自己資本利益率)に注目した。ROEが高い銘柄は効率的に株主資本を活用できているといえるほか、機関投資家が投資先候補として選定することも期待される。また、また、割安を見分ける基準となる予想PER(株価収益率)が市場平均を下回る銘柄に絞り込んだ。

　下表は東証プライム上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)予想ROEが10％以上、(3)予想PERが12倍未満――を条件に投資妙味が高まる25社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※ROE、PER、最低投資金額は30日現在)

　なお、9月1日(日)16時00分に「10万円以下で買える、高ROE＆低PER【スタンダード】編」を配信する予定です。ご期待下さい。

　　　　　　　　　　最低投資　　 予想 　予想
コード 銘柄　　　　　　 金額　　　ROE　　PER
<9432> ＮＴＴ　　　　　15570　　11.04　 11.9
<1726> Ｂｒ．ＨＤ　　　35900　　10.99　 10.4
<7211> 三菱自　　　　　41670　　13.66　　4.3
<6535> アイモバイル　　47500　　16.62　 10.5
<8897> ミラースＨＤ　　51900　　14.29　　6.6

<8016> オンワード　　　54000　　10.02　　8.9
<9788> ナック　　　　　56400　　11.68　　9.5
<9273> コーア商ＨＤ　　64000　　12.29　　8.8
<1893> 五洋建　　　　　64030　　11.73　　9.0
<2975> スターマイカ　　64900　　11.38　　7.8

<3834> 朝日ネット　　　67500　　12.65　 11.8
<3675> クロスマーケ　　72500　　25.42　　7.8
<3924> ランドコンピ　　76200　　23.56　 10.8
<9332> ＮＩＳＳＯ　　　77700　　16.11　 10.6
<2374> セントケア　　　78000　　13.62　　9.0

<4331> Ｔ＆Ｇニーズ　　83800　　13.04　　6.1
<3475> グッドコムＡ　　85100　　29.56　　7.6
<3676> デジハＨＤ　　　87000　　24.62　　9.2
<7347> マーキュリア　　90500　　11.19　　8.8
<2929> ファーマＦ　　　94200　　34.95　　7.6

<6058> ベクトル　　　　94300　　33.61　　8.8
<2157> コシダカＨＤ　　95600　　22.79　 11.5
<9505> 北陸電　　　　　97950　　10.46　　5.8
<3245> ディアライフ　　98200　　22.51　　8.4
<8005> スクロール　　　99300　　12.12　　8.1

※単位はROEが％、PERが倍、最低投資金額が円。
※対象条件について、直近予想の「最終利益が経常利益の80％以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。
※今期最終赤字、無配の企業は除いた。

株探ニュース

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