昨日の市場でドル円は１５６円４０銭台まで上値を伸ばした。東京午後に１５６円台
に乗せたドル円は、いったん調整が入った後、米生産者物価指数、新規失業保険申請件
数の好結果に持ち直しを見せたが、再び調整が入るなど、１５６円台での買いに少し慎
重姿勢が見られた。しかりパウエル米ＦＲＢ議長が利下げを急がない姿勢を示したこと
で、ドル買いが強まり１５６円４０銭台まで上昇。その後は１５６円台推移となってい
る。

　この後もドル高基調が継続と見られる。トランプラリー継続に加え、利下げ期待の後
退がドル買いを誘っている。ただ週末を前にある程度の調整が入る可能性がある。１５
５円台での買いがどこまで出てくるかがポイント。

　ユーロドルは一時１．０４台まで売りが出た。その後少し戻しているが１．０５台半
ばからは売りが出る展開か。じっくりと下をトライする展開がこの後も続くとみられ
る。

　ユーロ円はドル主導の展開で不安定もドル円の買いが支えとなりそう。。

　今日のドル円の予想レンジは１５５．５０〜１５７．２５円。

【米小売売上高に注目】

　２２時半に１０月の米小売売上高が発表される。１２月の利下げ期待が後退する中
で、米個人消費動向に注目が集まる。予想は前月比が前回から小幅伸び鈍化もプラス圏
と堅調な数字が見込まれている。ただ、今回はハリケーンの影響でブレが出る可能性が
ある。予想から大きく乖離して前月比マイナス圏などを記録するようだと、週末を前に
したドル買いポジション調整のきっかけとなりそう。

MINKABU PRESS

［今日の視点］為替＝ドル高継続期待、週末前の調整には注意