【本日の見通し】ドル高一服、来週月曜日の就任式待ちへ

注目の米消費者物価指数(CPI)はコア前年比が予想を下回る展開となった。こ
の結果を受けてドル円は一時155円台を付けたがその後156円台後半まで反発。
米CPI発表前からドル円は円買いが進んでおり、ドル高円安の流れがやや後退。来週
の日銀会合での利上げ期待が高まる一方で、米CPIを受けて、早期の米利下げ期待が
やや戻ってきている。

今日は米小売売上高などの指標発表があるものの、市場の注目は来週月曜日20日
の米大統領就任式に移ってきている。就任式では就任演説で正式に政権の方向性が示
され、さらに初日に多くの大統領令が出されるものとみられる。関税についてかなり
厳しい姿勢が示されるとみられ、内容次第ではドル高が強まるだけに、それまではや
や動きにくさがある。

ドル円は来週の会合での利上げ期待が強まってきた分、上値では売りが出る可能性
がある。ただ今後のドル高を警戒し下がると買いが出る展開か。155円台半ば前後
では買いが出る一方、157円に近いところでは売りが出てくる可能性。

ユーロ円などクロス円は円安一服も、来週月曜日まではドル主導になりやすく、や
や不安定な動きか。ユーロ円は161円台半ばあたりが重くなりそう。

ユーロドルは米CPI後に一時1.0350超えも、すぐに反落して売りが出るなど
神経質な動き。戻りでの売り意欲はまだ継続か。

MINKABUPRESS 山岡