先週末はグッドフライデーでほとんどの市場が休場。今日もイースターマンデーでユ
ーロ圏、英国、豪州、ＮＺ、香港などの市場が休場となる。欧州市場が休場ということ
もあって、アジア市場は積極的な取引は難しい。ただ、北米市場が再開することもあっ
て、動きが出る可能性がある。週明けはドル売りが強まる展開となっており、ドル円は
先週の安値を割り込む展開もありそう。

　トランプ大統領が利下げを積極的に行わないパウエル議長に対する不満を高めてい
る。解任に向けた圧力が高まる中で、投資資金のドル離れが進んでいる。中央銀行の独
立性という通貨の信認に重要な項目だけに、ベッセント財務長官など関係閣僚からも反
対意見が出ており、状況は不透明であるが、こうした不透明な状況自体を嫌気してのド
ル売りが続く可能性がある。

　ユーロドルもドル安の中で１．１４台を付けてきた。１．１５００の心理的節目手前
の売り注文が継続と見られるが、ドル円同様にドル安の流れが継続か。

　ユーロ円などクロス円はドル主導の展開で不安定な展開が続きそう。

　今日のドル円の予想レンジは１４０．２５〜１４３．００円。

【世界銀行・ＩＭＦ春季会合に注目】

　２１日から２６日の日程で世界銀行・国際通貨基金（ＩＭＦ)の春季会合がワシント
ンDCで開催され、その場を利用してＧ２０財務相・中央銀行総裁会議、Ｇ７財務相・中
央銀行総裁会議が２３日から開催される。

　トランプ関税で世界経済の見通しが不安定になる中、主要国の財務相や中銀総裁が集
まるこの機会は世界の注目を集めている。講演予定なども目白押しとなっており注目が
集まるところ。

【本日の予定】

イースターマンデーでユーロ圏、英国、豪州、ＮＺ、香港などの市場が休場

MINKABU PRESS

［今日の視点］為替＝イースターマンデーで取引閑散も、ドル安リスク意識